今回は、ブローチで良く有りますご依頼をご紹介します。ブローチのデザインは面の部分がスゴク細い部分が有り、その部分が折れてしまいまして、修理ご依頼が良くございます。今回もご紹介しますブローチは、全体はかなり大きく確りとしているように見えますが、よくよく見ますとものすごく細い部分がありまして、その部分が折れてしまいまして駄目になります。ブローチの素材は昔から使われておりますアンチモーニといいます一見してみますとハンダのような質感に見えます金属です。この素材はハンダとは全く違います素材なのですが、半田と良く似た性質の金属になります。溶けるのがとても低い温度で230度程度で溶けます。金属ですがとても柔らかく加工がしやすいです。この様な特徴がありまして、作る立場に立ちますととても加工のしやすい材料となりますが唯一弱点といいます性質が大変脆い性質がございます。従いまして細い部分に力が加わりますと曲がる前に折れてしまうような状況となります。この様になってしまいますと低い温度で溶けますことが、修理をしにくくしておりましてガスバーナーで炙ったりしますとアクセサリー全体が溶けて駄目になってしまいます。お客様の大切な思い出も一緒に溶けて無くなってしまいます。私共では食器に使いますスズを使いましてハンダコテで慎重に修復作業をおこないます。ハンダコテでの修復でも少し気を許しますとアクセサリを溶かして駄目にしてしまうことがございます。従いまして修理はお客様の想像以上に難しい作業になります事をお知らせ致します。
参考
https://sites.google.com/site/jewelryaccessorieskousaka/home/burochi-xiu-li
ブローチオレ直し
2019/08/23(金) 18:50 ブローチ permalink COM(0)